患者さんの時間的負担と経済的負担を軽減するため
当院では「耳鼻科用CT」を導入しております。
それまでは、CT撮影が必要と思われる患者さんは、総合病院に紹介してCTを撮ってきてもらっていました。紹介状を持って、長い時間待って、CTの予約をして、検査をして、結果を聞きにいって......と患者さんに時間的負担と経済的負担をおかけしておりました。
そのような状況を改善し、当院の理念である「いい医療」を提供するために、2014年2月にCTを導入いたしました。
当院のCT(コーンビームCT)の特徴
通常のCT(ファンビームCT、ヘリカルCT)と比べて放射線被曝量が非常に少ない
胸のレントゲン2枚分程度の被曝で、大きな病院のCTと比べて被曝量は5から20分の1程度です
撮影時間は一部位15秒から30秒
位置合わせ等の準備の時間を入れても3分程度の検査時間です
通常のCT(ファンビームCT、ヘリカルCT)と同等な解像度
3D画像撮影なども可能です。
※ただし軟部組織の撮影は苦手なので頸部のCTは総合病院に依頼します
安価な撮影費用
CT撮影にかかる料金は、ヘリカルCTが4,500~4,000円に対して、コーンビームCTは3,390円(3割負担)です。
中耳CT
副鼻腔CT
顎骨CT(3D)
咽頭CT
こんな時にCT検査をします
副鼻腔CT
- 特殊な副鼻腔炎(う歯による副鼻腔炎、真菌による副鼻腔炎)を疑う場合
- 副鼻腔の腫瘍を疑う場合
- レントゲンで病変がはっきりしない場合 など
中耳/内耳CT
- 真珠腫性中耳炎を疑う場合
- 中耳や内耳の奇形を疑う場合
- 進行性の難聴がある場合
- 原因不明の伝音難聴 など
顎/顔面骨CT
- 外傷による骨折が疑わしい場合
- 歯が原因の病変を疑う場合 など
唾液腺CT
- 触診やエコーで分かりづらい結石を疑う場合
※当院のCTは軟部組織の分解能に劣るため、上記以外の頸部や唾液腺のCTは総合病院に依頼します。